「消えない雲」の怖い正体 Twitterで話題 ! 「消えない雲」ケムトレイルとは? 

 皆さんは「ケムトレイル」という、今話題の雲をご存じだろうか。飛行機雲に似た筋状の雲で、最近これが日本の上空で頻繁に見られ、Twitterでも、「消えない雲がある」と一部で話題になっている。そして、このケムトレイルには、実は有害な物質が大量に含まれているという説があるのだ……。

ケムトレイルの観測地域がアメリカの同盟国に集中

 まず、飛行機雲との見分け方だが、ケムトレイルのほうが長く上空に残るという。しかし、ケムトレイル恐怖を描いた『気象兵器・地震兵器・HAARPケムトレイル』(成甲書房)という本では「長く空に滞留しているだけでは、ケムトレイルである証拠にはならない」とされている。形が違うという主張もあるが、はっきりした見分け方はないようだ。

 では、特に多く出現している地域はあるのだろうか。ネットで検索すると、「全国観測集計」の表を載せているサイトもあったが、これも飛行機雲の報告例が多数混じっているかもしれないので、どれぐらい信じていいのかわからない。少なくとも、研究機関等による観測調査は行われていないようだ。

 海外ではどうだろうか。ケムトレイルの論文を世界で最初に紹介したカナダ非営利団体のサイトglobalresearch.caや、YouTubeにアップされた「ケムトレイルの実施国リスト」という動画によると、北米やヨーロッパ、オセアニアNATOに属する(つまり、アメリカと同盟関係にある)国を中心に多数確認されているという。

ケムトレイルアメリカ軍に撒かれた有害物質!?

 そして、ケムトレイルには有害な化学物質が大量に含まれているといわれる。ネットを見るといろいろな説が飛び交っていて、どれを信じればいいのか判断が難しいが、たとえば前述のglobalresearch.caやYouTubeでいくつか動画を見てみると、発がん性のある「二臭化エチレン」、アルツハイマーを引き起こすとウワサされる「アルミニウム」、放射性物質の「バリウム」などが含まれているという。

 ケムトレイルを危険だとする主張によると、ケムトレイルはある目的のもと、それらの有害物質が散布された雲なのだという。ではその目的とは何か?

 前述の『気象兵器地震兵器~』では「地球温暖化を抑制するために空に重金属の粒子を撒いている」「テロリストが使う可能性のある細菌兵器への免疫をつけるための薬剤が秘かに撒かれている」「(散布された物質で)土のアルカリ度や電導性が変化して遺伝子組み換え作物しか育たなくなり、世界的アグリ企業が大儲けする」ためなどの説が紹介されている。

 先ほど、アメリカと同盟関係にある国々でケムトレイルが確認されていると書いたが、アメリカ軍が主体となって散布しているという主張が多いようだ。

 では本当に上記の物質が散布されているとして、どれぐらい悪影響があるのだろうか。これも「ミツバチが激減したのはケムトレイルのせい」から「二臭化エチレンは化学物質を含む農薬となる」「アルミニウムはアルツハイマー病の原因となる」など様々な説があるようだが、ミツバチの失踪についてはある種の農薬が原因らしいことがわかってきているし、、『検証 陰謀論はどこまで真実か』(文芸社)という本の中の会津大学助教・寺薗淳也氏の論考によると、二臭化エチレンはアメリカでは使用禁止となっており、大量にばらまかれていたら物質調査などで明らかになるはずだという。また、アルミニウムとアルツハイマー病との関連も確立されていないようだ。

 ただ、『気象兵器地震兵器~』によると、民間組織や学術機関、複数の国の政府機関が「ヨウ化銀」や「バリウム」などの物質を大気に撒いていることが記録されている文書が一般公開されているという。

 そもそも「飛行機雲との見分け方がはっきりしない」ので、ケムトレイルの存在自体を疑う意見もある。本当にケムトレイルというものが存在し、何かを散布しているとしたら、どんな目的で何を撒いているのか、一度きちんと調査した方がよいかもしれない。そして、みなさんも注意深く雲の動きを見てみよう。何時間も上空に残る飛行機雲がったら、それはケムトレイルかもしれない。

(参考文献)『気象兵器・地震兵器・HAARPケムトレイル』(ジェリー・E・スミス著、ベンジャミン・フルフォード監訳・解説、成甲書房)、『検証 陰謀論はどこまで真実か』(ASIOS他著、文芸社

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