「北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない、彼は役者」「もうすぐ崩壊、CIAが…」政府の内部告発者・Qアノンが暴露!

【米朝会談】「北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない、彼は役者」「もうすぐ崩壊、CIAが…」政府の内部告発者・Qアノンが暴露!の画像1
画像は「The Guardian」より引用

 12日午前、世界初の米朝首脳会談シンガポールで開催され、金正恩朝鮮労働党委員長は完全な非核化に向けた努力を約束し、合意文書に署名した。歴史的な会談となったが、実はこの会談を数カ月前から予言していた人物がいる。昨年10月下旬から、海外掲示板「4chan」や「8chan」に、政治メッセージ投稿し、話題になっているQ Anon(Q=Q Clearance、国家の最高機密へのアクセス権限、A=Anonymous、匿名の意)と名乗る人物だ。

  米トランプ大統領金正恩からの首脳会談の要請を受け入れたのが今年3月8日。この時点ではまだ具体的な開催日時などは公にされていなかったが、Q Anonは米朝会談が開催される何カ月も前から米国時間6月11日(現地時間6月12日)に大きなイベントが起こると予言していたのだ。

 Q Anonの正体は、トランプ政権内部の人間やCIAの諜報員とも噂されているが、政権内部の事情に精通していることはほぼ間違いないと見られている。そんなQ Anonが北朝鮮について語った発言をいくつかご紹介しよう。

北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない

【米朝会談】「北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない、彼は役者」「もうすぐ崩壊、CIAが…」政府の内部告発者・Qアノンが暴露!の画像2
画像は「Reddit」より引用

 2017年11月1日、Q Anonは北朝鮮の体制について驚愕の発言をしている。

北朝鮮を動かしているのは金(正恩)ではない。彼は役者に過ぎない。では、誰が監督なのだ? 真実はとんでもないものだ。米国民は暴動、反乱を起こし、拒絶することだろう」

 北朝鮮を裏から操っている黒幕の存在を示唆している。米国民が怒り狂うということであるならば、何かしら米政府の関与があるということだろう。最有力候補はCIAであるが、Q Anonは明言していない。

●道化(=CIA)はいなくなった

【米朝会談】「北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない、彼は役者」「もうすぐ崩壊、CIAが…」政府の内部告発者・Qアノンが暴露!の画像3
画像は「Daily Dot」より引用

また、今年3月8日、ちょうどトランプ大統領米朝首脳会談の要請を引き受けたその日に、Q Anonはさらに意味深長な発言をしている。

「金(正恩)、ありがとう。
取引成立だ。
道化はいなくなった。
糸は切られた。
我々が主導権を握った。
次はイランだ」

 米国北朝鮮との取引に応じ、米朝首脳会談開催を決定したと解釈できる。だが、道化とは誰のことだろうか? ネット上では様々な憶測が飛び交っているが、有力候補として挙がっているのはCIAだ。たとえば、ツイッターアカウント「American Descendant」は、次のように語っている。

【米朝会談】「北朝鮮を動かしているのは金正恩ではない、彼は役者」「もうすぐ崩壊、CIAが…」政府の内部告発者・Qアノンが暴露!の画像4
画像は「Twitter」より引用

「我々は、金正恩北朝鮮を握ってきたCIAの諜報員は静かに排除した。このことはニュースになることはない。だが、この写真を見てほしい。自由の身になった金正恩の満面の笑みだ。後ろのチェーンが断ち切られている。象徴的だ」

 以前からトランプ政権は、CIAや高級官僚からなる闇の政府(ディープ・ステート)と政治的闘争状態にあると言われてきた。Q Anonがトランプ政権内部の人間だとすれば、闇政府の一角を成すCIAを排除したというストーリーも理解ができる。そして、北朝鮮の主導権を握った“我々”とはトランプ大統領をはじめとした米政権のことを指すのだろう。米朝首脳会談の裏でいったいどんな政治交渉があったかは定かではないが、役者だった金正恩が表舞台に出てくるきっかけを誰かが作ったと考えられる。

 さらにネット上ではQアノン発の情報として、昨年スペースX社が打ち上げたZumaが実は北朝鮮を攻撃するための兵器であるという説や、米中が協力して北朝鮮を崩壊させるといったことが語られているが、真偽は明らかではない。ただ、スペースX社がCIAから資金援助を受けていると噂されていることや、米朝首脳会談がトランプ政権主導で行われたことを考えると、米中共同で北朝鮮の崩壊を目論んでいるのは、トランプではなく闇の政府側ではないだろうか?

 情報が錯綜している上、Q Anonの正体もまだまだ不明な点が多いが、今後も目が離せないことは確かだ。会談後の発言に注目したい。
(編集部)


参考:「Daily Dot」、「New Scientist」、ほか